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都市伝説:杉沢村

@sinentanpo

ショート動画で振り返る都市伝説「杉沢村」 2000年頃にテレビ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられて、全国的に有名となった都市伝説。 朝里樹氏の本によると、1995年に発行された弘前大学の論文内にて青森の杉沢村について記載があるという。現在の物と異なる点が多いが、「一人の男が村を全滅させた」「立ち入ると亡霊が襲ってくる」と言う点は語られている。 青森には杉沢という地名はあるものの、この杉沢村とは無関係で、話の元になった事件はいくつか上げられているが、どれも根拠がない。 ちなみに、テレビ番組では最後まで村は見つけられず、「杉沢村は時空のゆがみの中に存在し、現われたり消えたりする村である」と結論づけている。 #都市伝説 #都市伝説シリーズ #杉沢村 #洒落怖 #怖い話

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2000年頃にテレビ番組「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられて、全国的に有名となった都市伝説。


杉沢村

青森県の、とある山奥に存在したとされる村。
その村は、人里離れた深い山中にあったと言われている。
昭和初期、一人の青年が突然狂い出し、村の住民全員を手斧で襲撃。


そして最後には、自らの命も絶ったという。
事件のあまりの凄惨さに、その村は地図から姿を消された。
まるで、最初から存在しなかったかのように。
しかし、周辺の村に暮らす年配の人々の間では、今でもその話が語り継がれている。


そしていつしか、「杉沢村」を探そうとする人間に、不思議な出来事が起こるという噂も広がるようになった。
これは、噂を聞いたある男性の話。
彼はテレビで杉沢村の伝説を知り、実在したとされる山奥を一人で歩いていた。


すると、道の先に一枚の古びた看板が現れた。
「ここから先へ立ち入る者、命の保証はない」
そう書かれていた。


男性は一瞬ためらいながらも、足を前へ進める。
入口付近には、朽ちた鳥居と、まるで髑髏のような形をした石が置かれていた。
不気味さを感じながらも、彼はさらに奥へと進んでいく。
やがて、朽ち果てた村が姿を現した。
あたりは異様なまでの静けさに包まれている。


なのに、誰かに見られているような気配がぴたりと背後にまとわりつく。
彼は一つの廃屋に足を踏み入れた。
もちろん、誰の気配もない。
人の気配など、まったく。


だが、よく見ると床に赤黒い液体のようなものが染み込んでいる。
じっと見つめているうちに、その染みが広がり、
気づけば部屋全体が血のような色に覆われていた。


男性は叫び声をあげて外へ飛び出し、入り口まで一気に駆け抜けた。
「ここは、本当にやばい」
そう直感したのだ。


ふと後ろを振り返ると、黒い影のような何かが、こちらへ向かってきていた。
男性は声にならない叫びをあげながら、必死で村を抜け出し、車に飛び乗った。
振り返っても、影はもう見えない。
安心した――その瞬間。


フロントガラスに、真っ赤な手形が一つ、ベタリと浮かび上がった。
驚いた彼の目の前で、その手形は次々と増えていき、フロントガラスは血のように真っ赤に染まっていったという。
男性は何とか街まで帰った。


そして、その話を聞いた人々が同じ場所を調べたが、そのような廃村は見つからなかったと言う。


朝里樹氏の本によると、1995年に発行された弘前大学の論文内にて青森の杉沢村について記載があるという。現在の物と異なる点が多いが、「一人の男が村を全滅させた」「立ち入ると亡霊が襲ってくる」と言う点は語られている。

青森には杉沢という地名はあるものの、この杉沢村とは無関係で、話の元になった事件はいくつか上げられているが、どれも根拠がない。
ちなみに、テレビ番組では最後まで村は見つけられず、「杉沢村は時空のゆがみの中に存在し、現われたり消えたりする村である」と結論づけている。


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