出所は、2chの意味が分かると怖い話し。
肝試し
ある大学生の話し
二人の大学生が、幽霊が出ると噂される廃虚に肝試しにいった。

コンクリート製の建物だったが、中は荒れ果てており、昼間だと言うのに薄暗く不気味な空気が漂っていた。
「雰囲気は確かにやばいな」
二階にゆっくりとあがると、目の前の扉に文字が書いてある

「わたしは このさきの へやに いるよ」と。
二人はゆっくりと扉をあける。
暗い通路が続いていた
「美人だといいな」
二人は談笑しながら道を進む。
すると、突き当たりの壁に
再び文字が書いてあった

二人はハッと左を振り向いたが、不穏な闇が漂っているだけだった。
先ほどまで笑いあっていた二人だが、口を閉ざし、ゆっくりと足を進めた。

再び突き当たる。
両脇には扉があり、壁にまた何かかかれている。

「あたまは みぎ からだは ひだり」
「なんだよ、気味が悪すぎる、おれはもう下りる」
そう言って一人は走って逃げ出した。
「なんだよ、臆病だな」
もう一人は、ここまできたんだ、と右の扉をあけて進んだ。
小さな部屋だった。

窓が開けられていて、ボロボロになったカーテンが風で揺れていた。
窓辺に近づくと、文字が書かれていた。

「おちたの、みつけた、わたしのあたま」
電流の用に悪寒が走る。
思わず視線を床に落とした。
「ひだりのへやから、わたしのからだがきてるよ、うしろみないでね」

彼は叫びながら、窓から逃げ出した。
幸い軽症ですんだが、もうその場所には近づいていないと言う。
元の話しから少し変更しています。最後は、本来は「体が下にある」というのと、来ているのは「あたま」という話し。
では、どこが意味が分かると怖いのかと言うと、途中までは壁に書かれている文字なのに、最後は囁かれている(直ぐそばにいる)と言う点。
ただ、オリジナルだと、頭が迫ってきている事になっている。ので、囁かれるのはおかしいかなと思い、あたまはここにあり、身体が迫ってきている、と言う風に変えました。(まぁ、怪異なのだから頭がなくても聞こえるかなとも思いましたが)
この話しが都市伝説なのかどうか、と言う点では難しいところで、調べると登場人物の年齢などに違いがあったりしますが、話しなどはほぼ変わらず。
話しとしては良くできているなとは思いましたが、上記の様な変更もなく、流布されているわけでもないので、ただの意味が分かると怖い話なだけとも言える。
怪異に導かれる、と言う点では、カーナビの怪異などの流れを組んでると言えなくもないですが、類似の話しが思いつかない点でも個人的に好きな話しで・・・都市伝説として紹介しちゃいました。
おすすめの書籍
都市伝説を含め、日本の怪異を辞典にした本です。辞典ですが、何となく読み進めるだけでも面白い。
量が多いですが、亜種も一つとしてカウントしているので同様の怪異または都市伝説も多く、一つ一つの内容が少ないこともありますが、圧倒的な熱量で集めた怪異の数々はホラー好きならば持っておいて損はない一冊だと思います。
