深淵探訪

これは友達の友達から聞いた話

都市伝説:スクエア

@sinentanpo

ショート動画で振り返る都市伝説「スクエア」 かなり昔からある話しで、昔読んだ本当にあった怖い話系の本にも載っていたと記憶してます。ただ、この行為自体は降霊術の一種だそうで、そこから派生して話しができたようですね。余談ですが、「世にも奇妙な物語」の映画で、「雪山」と言う傑作があるのですが、その話しもこの都市伝説が取り入れられています。 亜種として、同じような状況になった四人がスクエアの話しを知っているので、隅を曲がって必ず次の人の肩を叩くまで進む、という話しも有るのですが、その話しでは朝日が差し込むと一人亡くなっていて、結局何処かで二度曲がるか倒れている人に気付かないとおかしいと言う話しも。 #都市伝説 #怖い話 #おすすめにのりたい #山小屋

♬ Creepy horror ambient(1022762) – howlingindicator

世にも奇妙な物語などでも題材になった有名な都市伝説


スクエア

ある登山グループの話し。
山を登っていた登山愛好家たちだったが、天候が崩れ、吹雪になり、このまま下山するのは危険だという話しになった。


「少し行ったところに小屋が有るはずだからそこに避難しよう」
何とか小屋に辿り着いたが、泊まる予定ではなかった為、寝袋などの用意はなかった。
四人はリュックからそれぞれ持ち寄ったおかし等を食べながら、夜をむかえた。


「寒いね・・・」
「明日には天候が回復すると良いけど」
肩を寄せ合って固まっていた四人だが、凍てつくような寒さが体に染み入る。
「体を動かし続けていたほうがいいかも知れない」
「どうやって・・・?」
一人の男性が提案した。


四隅にそれぞれ立って、一人が歩き出す。
次の隅に行ったら、立っている人の肩を叩く。
叩かれた人はまた次の隅まで歩き、次の人の肩を叩く。
それをくり返し、グルグルと部屋を回る事で体を動かして温めると言う。


「数分待っても肩を叩かれなかったら、逆走して様子を見に行こう」
他のメンバーは頷いた。
「いつまでやるの?」
女性のメンバーが口を開いた。
「そうだな・・・1時間やって休憩を入れて、出来そうならくり返して明け方まで頑張ろう」
四人はそれぞれ四隅に立った。
吹雪のせいか、差し込む光りはなく、隅に立つと他のメンバーが見えない
「みんな、いるよね、大丈夫だよね」
「大丈夫、いるよ」
暗闇の中、床がきしむ音が響く。
時折、「寒い」「お腹空いた」などの声が響く。
1時間後、セットしたアラームが鳴り、四人は中央に集まる。


「結構疲れるね」
「あぁ、でも確かにさっきより寒くない」
一度、水分とおかしを補給すると、再び四人は回り始めた。
やがて吹雪はやみ、何度かのアラーム後に薄く朝日が差し込んできた。


「助かった・・・」
一人、強ばった顔のままの女性が居た。
「どうした?大丈夫、ここまで耐えれたらもう大丈夫だよ」
と男性が声をかける。
「違うの・・・聞いて、四人じゃ無理なの」
「どういうこと?」
と三人は眉根を寄せた。
「いい?聞いて・・・」
彼女は震える手でビスケットを四枚、床に置いて説明した。


「最初の人が歩き始めて、二人目の肩を叩く、三人目、四人目・・・」
ビスケットは綺麗に四角形に並んでいる。
「四人だと最初の人は肩を叩かれないはずなの、一周しかできないの!」
彼女は怯えた顔で叫んだ。
「でもずっと回っていた。肩を叩かれ続けた!誰か増えてないとできないの!」


諸説あるようですが、本来は降霊術の一種で、意図的に呼び出す行為として知られているようです。

日本現代怪異辞典によると、四人が正方形で座って怪談噺をすると、中央に霊が現れるという話しもあるそうです。

日本では、と言っても、もう20年以上前の映画になりますが、2000年公開の日本映画『世にも奇妙な物語 映画の特別編』の第1話「雪山」の題材となったことで有名です。こちらの話は、スクエアの話しを取り入れながらも、それを昇華させた傑作として名高く、見ていない人にはオススメです。(とは言っても配信サービスはない為、レンタルしないと見れないのですが)


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都市伝説を含め、日本の怪異を辞典にした本です。辞典ですが、何となく読み進めるだけでも面白い。

量が多いですが、亜種も一つとしてカウントしているので同様の怪異または都市伝説も多く、一つ一つの内容が少ないこともありますが、圧倒的な熱量で集めた怪異の数々はホラー好きならば持っておいて損はない一冊だと思います。

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